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ストレスと血圧 第1回 ストレスとは?なぜ、ストレスで血圧が上がるのか

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1. はじめに
「ストレスは血圧を上げる」ということは漠然とですが広く理解されていると思います。
日本高血圧学会の新しい管理·治療ガイドライン2025年版でも、血圧を安定させるための非薬物療法として「ストレス管理」という項目が初めて設けられました。
それでは「ストレス管理」とはどのようなことをすればいのでしょうか?
これはなかなか難しい点です。
そこで私の一連の記事では、ストレスをどのように管理すれば血圧管理に役立つのかがわかるようなお話を、私見も含めてお話したいと思います。
第1回目は、「ストレスとは?なぜ、ストレスで血圧が上がるのか」について述べてみます。
2. ストレスと血圧
まずストレスを一般的に表現すると、からだの外から、あるいは内側から加えられる心理的、身体的、物理的、化学的、その他様々な刺激に対する反応、ということができます。
血圧に影響するストレスとしては心理的、身体的(痛みや寒さ)なものはよく知られていますが、物理的(騒音など)や化学的(PM2.5などの異物)な要因なども最近は注目されています。
また、ヒトのストレスと血圧を考える場合は、一つの要因ではなく複数の要因がかかわることが多いと思います。
例えば、仕事のストレスや震災時には血圧が上昇するといわれますが、その背後には様々なストレス要因が関係します。
このような人間社会におけるストレスは一時的に血圧を上げるのみならず慢性的な血圧上昇の原因となることから、高血圧診療においてはストレス管理が重要となるわけです。
3. なぜストレスで血圧が上がるのか
ストレスが一時的に血圧を上昇させるのは、ストレスに対し、血圧を上昇させる自律神経やホルモン系が反応するからですが、それが繰り返されると血管や腎臓が痛み、慢性的な血圧上昇に繋がります。
また、慢性的なストレスは、過量飲酒、食べ過ぎ、運動不足、喫煙など生活習慣のみだれによる血圧上昇を引き起こします。
ストレス管理にあたって、私たち医師はストレス要因の緩和のみならずそれによる生活習慣のみだれを把握し、患者さんのおかれる状況に応じた対処法をお伝えしています。
次回のテーマは「仕事のストレスと血圧」です。