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和歌山県の食文化(ミカン・醤油)と高血圧 第2回

1. 和食の長所
和食の食材はコメを中心とする穀類、野菜、魚介類と海藻が主で、これに味噌と醤油で調理していました。海外で和食ブームが引き起こされ、ユネスコ無形文化遺産に登録された要因は、日本食は健康によいと考えられているためです。和食の利点は1.コメを中心とした穀類 2.魚や大豆など良質のたんぱく質の摂取 3.にがりなど天然のマグネシウムの摂取 4.多様で新鮮な食材と素材の持味を尊重:日本は南北に伸びた地形で自然が豊かであり、各地で様々な食材や素材を活かす調理技術や道具が発達。野菜の育て方も丁寧で、生のまま食べてもおいしい 5.バランスがよく健康的:「一汁三菜」を主とした日本の食事スタイルは栄養バランスに優れ、「うま味」を取り入れ動物性油脂が少なく、長寿や肥満防止に役立つなどです。このように、日本の食文化は自然の風味をできるだけ手を加えずそのまま味わいたいという願いが基本にあります。そのためには新鮮な食材を、時期をたがわず味わう文化が発展し、「旬」を楽しむ伝統が根付いています。また、日本全国各地の郷土料理に、それぞれの地方の食文化が集約されており、その地方の人々の健康を支えてきました。それぞれの地方の食事の長所短所を解析し、流通機構の発達した現代にあっては、「地産地消」の理念だけでなく、むしろ相互に補い合って、よりよい食生活が展開できるような展望が期待されています。
2. 和食の短所
一方、唯一の欠点は食塩が多く含まれていることです。日本の国土は南北に長く、温帯に属しています。春、夏、秋、冬の四季に恵まれ、雨量も多く、海に囲まれ豊富な魚介類が取れ大変恵まれた自然環境にあります。和食の特徴はこの豊富な自然の尊重です。野菜を生で食べる習慣は稀であり、ゆでたり加熱したりして食べることが多かった。野菜は保存が難しく、冷凍技術もないなかで、塩につけて漬物として保存して食べることが多い。また魚も塩漬け、味噌漬けなど保存のために塩やみそなどの調味料につけることが多かった。
国民健康・栄養調査(平成28年)によると和歌山県の食塩摂取量は、男性10.6g(29位)、女性10.3g(17位)と決して多い方ではないが、鎌倉時代から味噌・醤油の発祥の地であることから、食塩に対するこだわりが強く、この食文化の伝統が先祖代々と根付いており、高血圧患者が多いことに関連している可能性が考えられます。