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塩と血圧 第3回 「野菜・果物が血圧にいい理由〜カリウムパワーとナトカリ比〜」

1. 高血圧予防・改善に役立つカリウムのパワー
野菜や果物には「カリウム」というミネラルが豊富に含まれていて、このカリウムが血圧を下げる働きを持っています。
カリウムは体内の余分なナトリウム(塩分)を尿として排泄するのを助け、結果として塩分の影響で上昇する血圧を抑えるのです。
例えばバナナ、ほうれん草、トマト、みかん、アボカドなどはカリウムが多く含まれている食品です。
毎日の食事にこうした野菜や果物を多く取り入れることは、高血圧の予防・改善に非常に役立ちます。
2. 大切なのはナトリウムとカリウムのバランス=「ナトカリ比」
最近注目されているのが「尿ナトカリ比」という指標です。
これは尿の中のナトリウム(塩分)量とカリウム量の比率を示し、血圧の状態や心血管リスクの評価に役立つ新しい指標です。
研究によると、尿ナトカリ比が2.0以下だと血圧が安定しやすいと言われています。
日本人は一般的にお塩の摂り過ぎでナトリウム過剰、カリウム不足の傾向があり、このバランスを整えることが健康管理のポイントです。
日本高血圧学会が定める「高血圧管理・治療ガイドライン2025」でも「塩分を減らすことに加え、カリウム摂取量を増やす」ことが推奨されています。
ただ減塩を目指すだけでなく、カリウム豊富な食事でナトリウムとカリウムのバランスをとることが、血圧を健康的に保つ近道なのです。
塩を控えつつ、安心しておいしく食べられるように、カリウムを豊富に含む食材を積極的に取り入れる工夫をしましょう。
これによって、体の中でナトカリ比が良好に保たれ、無理なく血圧を下げることが期待できます。
次回は、毎日の生活で楽しく続けられる「適塩生活」のヒントや工夫をご紹介します。
塩とカリウムのバランスを上手にとりながら、健康的な生活を楽しみましょう。