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味覚と高血圧 第三弾 うま味と高血圧〜減塩の鍵は「UMAMI」にあり〜

1. 日本で発見されたうま味(UMAMI)で「美味しい」減塩
「血圧が高いので、塩分を控えましょう」と言われても、味が薄くて物足りない食事はなかなか長続きしません。
そんな「我慢の減塩」を「美味しい習慣」に変えてくれる強い味方が、日本で発見された「うま味(UMAMI)」です。
高血圧の大きな原因のひとつは、食塩のとり過ぎです。
また、高血圧の方の多くは塩味に対する感度が低下しているとされ、知らず知らずのうちに濃い味を好む傾向があります。
そこで活躍するのが「うま味」です。
昆布に含まれるグルタミン酸、かつお節のイノシン酸などのうま味成分には、「塩味の嫌な感じを弱める働き(マスク作用)」があります。
特に塩分が少ないときほどこの効果が発揮されやすいと言われており、うま味が加わると少しの塩分でも美味しく感じる、と言われています。
だしやうま味を上手に使うことで、おいしさを保ちながら食塩を2〜3割程度減らせるという研究報告もあります。
つまり、うま味は「我慢」ではなく「美味しい」減塩を可能にしてくれるのです。
2. 「うま味」の満足感で糖分・脂質を減らすきっかけに
また最近、うま味を感じにくい人ほど甘いものや脂っこいものを好む傾向がある、という報告がありました。
食の満足感は「うま味」「甘味」「脂っこいもの」のいずれかによって得られます。
したがってうま味で満足感が得られないと、その代わりに糖分や脂質に手が伸びて、太りやすくなるのではないか、と考えられています。
糖尿病患者さんに「うま味」を意識した食事指導を行うと、油の使用量が自然に減り、体重が改善したという研究もあります。
うま味を活かした和食は、減塩だけでなく、肥満やメタボ対策にもつながる可能性があるのです。
うま味を活かして「美味しく」健康に。
「減塩なのに美味しい」ではなく、「減塩だから美味しい」という発想転換が今、求められています。